Market for Japanese Leaders:
the Education, Screening and Governance system in Japan


研究目的：「強いリーダー」を求める声を耳にすることが多くなった。果たして、現在の日本社会 において求められているリーダーの資質とはどういうものであろうか。また、それらの資質をはぐくむための教育・経験を身につけた人が選抜されるようリー ダーのキャリアは出来上がっているのであろうか。さらには、それらのリーダーを規律づけるガバナンスシステムは日本に備わっているのであろうか。これらの ことを考慮することなく強いリーダーを求めることは、今の現実を変えてほしいといった願望の表明にしかならない。本研究では、日本のリーダー（経営者、官 僚、政治家）の教育・選抜・ガバナンスの実態とそれらの日本経済に与える効果をリーダーのキャリアデータおよび大学入試・就職活動のデータ等をもちい理論 的かつ実証的に分析していく。


研究課題：具体 的には以下の分析を行う。

    1.リーダーの役割（資源の再配分）とそのマクロ効果：リー ダーの技能・能力やリーダーに対するガバナンス構造に強く影響を受けると考えられる「資源の再配分」は、どの程度マクロの生産性や企業間格差に影響を与え るのかを理論的・定量的に調べていく。


    2.リーダーの市場とガバナンス：多くのリーダーを内部昇進によって育成している日本システムの強 みと弱みを理論的・定量的に調べていく。


    3.リーダーの資質と大学教育：リーダー育成に大学が果たしている役割を理論的・定量的に分析す る。

    4.リーダー選抜システムとしての大学入試と就職活動：大学入試と就職活動をリーダーの卵を選別していくシステムととらえ、その選抜メカニ ズムを理論的・定量的に分析していく。

 

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Osaka School of International Public Policy, Osaka University

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