OSIPPの概要

研究科長メッセージ

大阪大学大学院国際公共政策研究科長 松野 明久

 「国際公共政策」は、平和・人権・環境といった国際社会全体にとっての共通の利益について、法と政治と経済の側面から研究する学問です。国際公共政策研究科(OSIPP)は、国内社会や国際社会で発生する公共的性格をもつ諸問題(公共政策課題)に対して、法学・政治学・経済学の基礎の上に立つ学際的視点から教育・研究を行い、高いコミュニケーション能力と優れたリーダーシップをもつ研究者や高度専門職業人を養成することを目的として、1994年に創設されました。OSIPPの特徴としては、まず「学際性」を挙げることができます。

 わが国では類似の目的を追求する公共政策大学院が、2003年の専門職大学院制度発足以降、次々に創設されましたが、その中には他の研究科に所属する教員によって運営されており独立した実体を有しないものが見られます。それに対して、OSIPPは独自の教員組織を有し、充実した教育・研究を行っています。
 また、その名称に「国際」が付いていることからもわかるように、「国際性」もOSIPPの特徴です。約150名の全学生数に占める留学生の割合も40%を超えており、彼らの出身国も実に多様です。海外の大学への短期留学や国際機関等でのインターンシップにも力を入れています。また、海外からOSIPPを訪問する研究者が頻繁にセミナーや講義を行っています。OSIPPの修了生は世界中で活躍しています。

 現在、国際社会が取り組むべき多様な課題は2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に集約されています。OSIPPはまさにSDGs達成に貢献する研究・教育を行ってきた研究科であり、こうした分野で仕事をしたい学生が世界中から集まっています。どのようなテーマを探求するにせよ、「実務性」はOSIPPの3つ目の特徴になります。  国際社会はさまざまな問題に直面しています。それらを解決していくためには従来の枠組を超えた発想が必要であり、また幅広い英知の結集が必要でしょう。OSIPPの学際性・国際性・実務性は、そうした問題の解決に役立つ知識を生み出し、実際に貢献できる人材を育成するために必要なものなのです。多様な視点で学ぶことのできるOSIPPで、国際社会のあり方を一緒に探求しましょう。またそうすることで、みなさん自身の未来も切り拓いていってください。
2018年 4月 1日

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