第7回OSIPP平和研究フォーラム「真に持続可能な平和と民主主義とは?−韓国『緑色評論』の挑戦」講師:金鐘哲(『緑色評論』発行人兼編集人)《通訳付》

1月26日(水)午後6時半〜 2階講義シアター

軍事独裁政権時代、韓国の批判的知識人は、民主主義の回復と民族統一の問題に関心を傾注していた。しかし、冷戦終焉後、急速な工業化に起因する環境の悪化、貧富の格差拡大、農業基盤の衰退といった現実を前に、彼らは、西欧的近代主義それ自体への根本的反省を迫られることになった。金鐘哲氏(1947年生、元嶺南大学教授、英文学・文学評論専攻)は、199111月に雑誌『緑色評論』を創刊、以来、イヴァン・イリイチやヴァンダナ・シヴァなど、数々のラディカルな思想家の著作や、暴力的資本主義に抗する世界の草の根の運動を紹介してきた。この批判的雑誌が、過去10年間韓国の知的社会に与えてきたインパクトは、ソウルの大手日刊紙よりも大きいとすら言われている。

今回のOSIPP平和研究フォーラムでは、作家・小田実氏の参加も得て、公正で平和な21世紀を目指す言論人の役割とその課題について語りあう。