第8回OSIPP平和研究フォーラム

2003年米国のイラク侵略と国民国家の将来」

講師:Gyoergy Szell(オスナブリュック大学教授)《通訳付》

2月22日(火)午後3時〜 大阪大学大学院国際公共政策研究科棟6階会議室

国際法と国連を無視して行われた米英のイラク侵略戦争が、国際関係に与えた影響は、きわめて深刻である。グローバルな権益をグローバルな軍事力展開で確保しようとする趨勢が顕著になるなか、国民国家の存在理由や役割は、どのように変化するのだろうか? 30年戦争の講和にちなんで「平和の町」を名乗るドイツ・オスナブリュックの大学で環境社会学の教鞭を執るシェル教授は、日本で開催されたアフガニスタン国際戦犯民衆法廷において検事、イラク国際戦犯民衆法廷において証人として登壇、国際的な平和運動ネットワークの形成に寄与している。確かな問題意識と方法論に立脚した氏の議論は、学問の根本的なあり方についても、私たちに省察を迫るものとなろう。