- 和文科目名:演習T・U
- 英文科目名:Seminar Work
- 単位数:4
- 担当教官:長田真里 (ながた まり)・野村美明(のむら よしあき)
- 担当教官内線番号
長田:未定
野村:5625
nomura@osipp.osaka-u.ac.jp
http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~nomura/
- 履修対象:3年生または4年生
- セメスター:5・6または7・8
- 曜日・時限:月曜・5時限
- 場所:コミュニケーションラボラトリー
- 概要・目的
【創造的法学入門−法律家のための言語技術】
この演習の目的は、日本が関係する国際取引紛争についての最新の裁判例を用いなが ら、次の3つの技術を高めることである。(1)資料を分析的に理解する力、内容および自分の意見について、(2)論理的に分かり やすく説明する力、および(3)相手を説得する力。
以上を達成するために、第1に、知識の獲得は副次的利益と考え、売買、運送、企業、金融、知的財産権から税務問題まで、国際取引および国際取引紛争に関する幅広い話題を取り上げる予定である。ただし、各分野についての国内の判例・通説は最低限押さえておきたい。第2に、言語技術養成のために、日本語または英語による交渉とディベートの練習 を行なう。他大学との交流も予定している。
- 受講要件
民商法などの基礎的制度および考え方を学び直す勇気のある者が望ましい。
授業に関する重要情報は、e-mailおよび上記HPで行うので、必要な環境を整えておくこと。
- 授業計画
具体的で理解しやすい取引紛争から複合的な取引紛争へ、さらには学際的な問題へと話を広げていく。
第1学期: 売買、運送、企業、金融を題材に、判例、法令の読み方の練習をし、的確な質疑応答ができるように指導する。
第2学期: 知的財産取引、証券化、決済制度、企業再編、電子取引、国際投資、税務問題など、最先端のテーマを題材にした口頭報告によって、説明能力の向上を図る。
授業の一環として、大学対抗交渉コンペティションへの参加協力を推奨している。下記参照。
http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~nomura/project/inter/index.html
- 教科書:なし
- 参考文献
渡邉惺之・野村美明編・『論点解説 国際取引法』(法律文化社、2002年)
太田勝造・野村美明他編『交渉ケースブック』(商事法務、2004年8月公刊予定)- 成績評価の方法
開講時に指示する。
- コメント
混迷の時代にこそ、法律学の伝統的な手法である言葉による説得法が生きる。法律学は敬遠してきたがこれから真剣に勉強したい人、創造的法学を学ぼう。