Students   報告書・レジュメ
 
野村研究室教育方針案

1.野村美明研究室の教育目標と方針

(1)教育目標

 野村美明研究室では、頭脳と心情を兼ね備えたプロフェッショナル、国際的に通用するリーダーシップを発揮できる人材を育成します。この目標を達成するために、企業や官公庁をめざす人も研究者をめざす人も、下記の方針で教育します。(*注)

 (*注)研究者志望の人は、博士後期課程において野村の関心分野(国際取引法、国際私法、国際民事手続法、国際経済法、紛争解決法)に関係の深いトピックで博士論文を作成することが求められます。

(2)教育方針

 @ 社会性と専門性を両立させること。

 A 論理、構成、口頭発表能力を高めること。

 B 国際的に通用するリーダーシップを身につけること。

 C 上記Aを英語でも実現すること。

※補足説明
 以上の目標および方針は、野村の教育経験と試行錯誤から生み出された実験的なものです。今後の実践によって、もっとわかりやすい形にまとめたいと思っています。多くの人にとってはあえて文字化する必要もないあたりまえの事柄をならべただけかもしれません。しかし、頭でわかっていることを文字にして意識的に実施すれば、いままでよりもよい教育ができるかもしれません。従来のやり方を踏襲するのではなく、よりよい方法を試みたいと思います。


2.学習方法論

 学生のみなさんは、以上のような教育方針をどのように具体化すればよいのでしょうか。要は、大学院学生としてあたりまえのことを、正しい方法で、徹底的かつ継続 的に実際にやってみることです。本気で取り組む人は少ないので、やれば差が出るわけです。
 具体的な手段としては、次のような方法があります。他にも色々な方法があると思いますが、いくつかの例をあげてみました。

    (1) 社会性と専門性を両立させるために各種研究会に積極的に参加する。

    (2) 社会性と専門性を両立させるために各種研究会に積極的に参加する。 論理、構成、口頭発表能力を高めるために授業の予習を完璧に行い、授業では質問、討論を積極的に行う。

    ・沈黙する者は滅びる。 出る杭となって打たれたものは強くなる。

    ・研究論文として通用するレベルの修士論文を作成する。

    ・自分自身を客観的に見る/聞く/聴く。

    (3) 国際的に通用するリーダーシップを身につけるために上記2に対する手段の他、次の方法をおすすめします。大学内外での勉強会、研究会、合宿などを企画運営する。

    院生会、ニューズレター編集など、大学の公共利益を促進するための活動 に参加することで、あえて苦労を「買う」。 ネゴシエーション、ディベート、リーダーシップ、インターンシップなどの授業を履修する。

    (4) 上記(2)を英語でも実現すること。最初は勉強量をあげるよりも、今までの学習方法を徹底的に反省し、効果的学習方法を工夫する。例:自主的な勉強会を組織する。外国の専門セミナーなどに参加する。 留学する(語学留学をするなら、学部時代に)。


研究室メンバーに求められるもの
  • 新入生は、基礎力を高めるために、民法と英語のテストを受けてもらいます。
  • 英語のテストは、ETSのTOEFLスコアーで代替することとし、1年に1回点数を報告してください。
  • 留学生は以上の他、高度の日本語能力を証明することが必要です。ただし、博士後期の留学生については、入学後相当の期間内にこれらを充足すればよろしい。
  • 研究室メンバーは、どこでもいつでも指導を受け、メンバー間で相互に意思疎通をすることができるように、パソコン、メール、携帯、ファクスなど、ネットワーク環境を整備しておくこと。
  • 履修科目数は、各授業で求められる予習が充分にできるように、無理な数を履修しないこと。もっとも、何科目取るべきかは、あなたの能力と授業担当教官の要求度に依存しますので、一概には言えません。
問合せ先

mailto:nomurakn@osipp.osaka-u.ac.jp
大阪大学大学院国際公共政策研究科 野村研究室
〒560-0043 豊中市待兼山町1−31
tel:06−6850−5625/fax:5656

野村研究室で学びたい方は、「研究生・および博士課程入学希望者へ」をご覧下さい。