大阪大学大学院 国際公共政策研究科 床谷文雄



OSIPP講義

比較現代私法論(Ⅰ学期:土曜1・2限目)

(授業の目的)

今年度は、韓国および中国の家族法・相続法について、比較法的研究を行う。韓国および中国の法律・社会状況については、日本語あるいは英語等で紹介されているものを参照するが、原語で文献資料を読解する力のある学生の参加を歓迎する。
(講義内容)
韓国および中国の家族法・相続法に関する日本語または英語による文献資料を読み、検討する。 婚姻法、親子法、相続法から、受講生の関心に応じて、各自がテーマを選択して報告し、受講生全員で日本法との比較検討をする。

学部講義

セミナーⅡ・Ⅲ(火曜日4限目)

(授業の目的)

●セミナーIIでは、具体的テーマを取り上げ、必要な知識の修得をすすめつつ、セミナーIで修得したレジュメ作成能力・プレゼンテーション能力・ディスカッション能力・作文能力等を向上させることを目的とする。このクラスでは、下記教科書の取り扱う「子どもをとりまく法律問題」を考えることを通じて、この目的を達成しようとするものである。セミナーIIでは法律学(このクラスでは主に民法・家族法)の専門的な力を身につけることを直接の目的とはしないが、今後の法律学学習の基礎づくりにも意を払いたい。
(講義内容)
報告・討論型のセミナー方式。
下記のテキストに沿って、現代社会の「子どもをとりまく法律問題」について考える。
テキストが取り扱っているテーマは、現代社会と子どもの人権、子どもの人権の歴史、児童の権利に関する条約、親の離婚と子ども、子の国際的奪い去りとハーグ条約、児童虐待と子どもの保護、子どもの学習権と教育環境、学校事故・いじめ等と子どもの保護、性的搾取と子どもの保護、少年犯罪・非行と子どもの立ち直り、子どものための養子・里親制度、メディアと子どもの人権、生殖補助医療と子どもの権利、「子ども・若者ビジョン」と青少年施策、である。テキストから話題を抽出して、担当の受講生による報告を受けて、全員での討議を行う。

(授業の目的)

●セミナーIIIでは、セミナーI、セミナーIIで修得したレジュメ作成能力・プレゼンテーション能力・ディスカッション能力・作文能力等をさらに向上させるとともに、専門的知識の修得を目的とする。このクラスでは、「子どもをとりまく法律問題」を考えることを通じて、この目的を達成しようとするものである。
(講義内容)
報告・討論型のセミナー方式。
下記のテキストに沿って、現代社会の「子どもをとりまく法律問題」について考える。
テキストが取り扱っているテーマは、現代社会と子どもの人権、子どもの人権の歴史、児童の権利に関する条約、親の離婚と子ども、子の国際的奪い去りとハーグ条約、児童虐待と子どもの保護、子どもの学習権と教育環境、学校事故・いじめ等と子どもの保護、性的搾取と子どもの保護、少年犯罪・非行と子どもの立ち直り、子どものための養子・里親制度、メディアと子どもの人権、生殖補助医療と子どもの権利、「子ども・若者ビジョン」と青少年施策、である。テキストから話題を抽出して、担当の受講生による報告を受けて、全員での討議を行う。

全学教育推進機構

法の世界(水曜4限目)

(授業の目的)

具体的な裁判事例を通して法の世界を見るのが本授業の目的である。「法」は私たち一人一人の人間としての〈私〉の世界でも、広く社会全体の幸福に関わる〈公〉の世界でも、重要な役割を果たしている社会の基盤である。法の世界を見て、自らの頭で考え、心で感じることで、〈理〉と〈利〉と〈情〉のバランス感覚を身につけて欲しい。
(講義内容)
授業目標を達成するために、以下のような裁判事例について学ぶ。通常のレクチャー方式ではなく、受講生(グループ)による発表・討論形式を取り入れるので、授業に積極的に参加することが求められる。 1 授業への導入(法と裁判の歴史、法による裁判、裁判による法) 2 法学を学ぶ者が一度は触れる、法学史に名を残す裁判を(自ら)学ぶ・・・宇奈月温泉事件(1935年)、踏んだり蹴ったり判決(1952年)、安楽死事件(1962年)、朝日訴訟(1967年)、尊属殺違憲判決(1973年)、日産自動車男女差別定年制事件(1981年)、大阪国際空港公害訴訟(1981年)、隣人訴訟(1983年)、福岡セクシュアル・ハラスメント裁判(1992年)、非嫡出子相続分裁判(1995年)、代理出産事件(2007年)、国籍裁判(2008年)