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大阪大学法学部国際公共政策研究科
小原ゼミの学生によるサイトです

海外インゼミ

2025年

【2026年2月9,10日】inカンボジア、プノンペン

執筆:神藤彩耶、松本新

2月9,10日にカンボジアでインゼミを行いました。小原先生とゼミ生7人が参加しました。
小原先生の研究室の卒業生で現在、労働・職業訓練省に勤めるPrelsorさんに案内していただきました。ありがとうございました。
2日間で カンボジア労働・職業訓練省(Ministry of Labour and Vocational Training:MVLT)、病院、王立プノンペン大学(National university in Phnom Penh) 、JETRO(日本貿易振興機構)・プノンペン事務所を訪問しました。

【2月8日】
エアアジア便で、関西国際空港から各々飛行機を乗り継いで、2025年9月に開港したばかりのテチョ空港に降り立ちました。無機質な空港でなく、魚取りの際に使われる竹籠をモチーフにしたデザインで、その美しさにワクワク感が一気に湧いてきました。



【2月9日】
ゼミ生みんなで、カンボジア発のコーヒーチェーン店のBrown Coffeeにモーニングに行きました。
スターバックスのような雰囲気で、食事でもカンボジアの発展度合いが感じられました。優雅な朝を過ごしました。


カンボジア労働・職業訓練省を訪問し、カンボジアの職業訓練、社会保障制度について伺いました。カンボジアでは、高校卒業後の進路に就職、大学、職業訓練校があり、職業訓練校ではIT、機械、農業など幅広いプログラムが提供されていて充実しています。

一方、労働供給が需要をオーバーしているため就職が難しいとのことでした。卒業生の中には日本で特定技能生として就業している人もいるが、日本の政権による外国人政策の影響を受けているそうです。日本の政治事情が海外にも伝播していると感じ、国内事情だけでなく、グローバルな目線も選挙において必要だと思いました。




お昼ご飯はPrelsorさんにクメール料理のレストランに連れて行っていただきました。野菜がふんだんに使われ、日本では食べないバナナの茎、花の料理や、生の花を丸ごと一本食べたりしました。カエル肉にも初挑戦しました。鶏肉のような淡白な味で、おいしかったです。





午後からはカンボジアの一般的な病院を訪ねました。
Prelsorさんからカンボジアの社会保障、健康保険、医療制度についてお伺いしました。カンボジアの人は少しの移動でもバイクや、車を使い、1日の歩数は1000歩にも満たないため、生活習慣病にかかっている人が多く、社会問題になっているそうです。クメール料理はふんだんに野菜が使われていて、生活習慣病とは程遠いような食事だと思いましたが、そうではなく、意外に思いました。





病院訪問後、セントラルマーケットでお土産を買い、王宮、メコン川クルーズに行きました。

↓セントラルマーケット


↓王宮


↓王宮の隣にあるシルバーパゴダ


メコン川は東南アジア三大河川の一つです。クルーズは1時間、5ドルでした。桟橋から出発し、夕日が高層ビルの隙間から差し込み、美しい光景でした。対岸側は農村で、まさに発展中の国であることを感じられました。



【2月10日】
午前中は自由行動のため、執筆者の日記です。
朝ごはんはスターバックスリザーブに行き、ドラゴンフルーツを使った飲み物を注文しました。フルーティーな味で、さっぱりとして飲みやすかったです。



その後、キリングフィールド(チュンエク)を訪問しました。共産主義体制時の独裁者であるポルポトが知識人階級や眼鏡をかけた人、自身に反対する人を処刑した場所の跡地で、現在は慰霊碑が建てられています。当時の人口の4分の1に相当する約200万人が同胞の手により殺害されました。

↓慰霊碑 ご遺体の骨が供養されている


午後からのプログラムは王立プノンペン大学の学生と2035年の"good job"について討論しました。仕事のthree important elementを挙げ、その要素を達成するために政府は何ができるかについてプレゼンテーションしました。
プノンペン大学の学生はすごく流暢に英語を操り、自分の英語のできなさにすごく反省しました。カンボジアの学生は日本のアニメが大好きで、最近では呪術廻戦が人気だそうで、日本のことを好きだと言ってくれました。

↓小原先生のレクチャー






その後JETRO(日本貿易振興機構)・プノンペン事務所を訪問し、駐在している職員の方に、カンボジアの経済状況、日本とのかかわり、今後の見立て、JETRO職員のお仕事についてお聞きしました。

カンボジアの人口は若く、今後発展する見通しであるものの、タイとの国境付近での紛争や、ポルポトの大虐殺による優れた教育者の欠如により、現在も自国での教育提供に困難を抱え、優秀層が他国に流出していることが問題点に挙げられていました。JETRO職員の仕事内容は総合商社に似ているものの、民間とは異なり、公共の福祉の最大化に務められることがすごく良いと感じました。
職員の方がカンボジアの紙幣には外国の国旗の中で、唯一日本の国旗があると教えてくれました。日本のODAによる無償協力によってかけられた「きずな橋」が描かれています。

↓500リエル札(右下の像の台の左上が日本国旗)




JETRO訪問をもって、二日間の海外インゼミは終了しました。
日本を飛び出し、異国の地で触れた文化、社会、歴史はどれも新鮮で、価値観がアップデートされました。まるで百聞は一見に如かずの体験で、今後の学生、社会人生活の過ごし方を考える良い機会でした!小原先生、Prelsorさんご主催ありがとうございました!

【番外編】
二日間のプログラム終了後、ゼミ生の二人は飛行機でシェムリアップに移動し、アンコール遺跡群の朝日鑑賞ツアーに参加しました。

早朝にもかかわらず、多くの外国人観光客(特に欧米系)の方が美しい朝日を見に来られていました。
現地の日本語が話せるガイドの方にアンコール朝の歴史や、壁画の意味、おすすめのお土産屋さんを案内してもらいました。









ガイドさんはカンボジアの日本語学校に行き、日本語を習得したそうです。円安の影響で日本人観光客の客足が遠のいているので、週に1回のガイドと、それ以外はタクシーの運転手で生計を立てているとのことです。

シェムリアップ市内の観光では、クメール式マッサージを受けました。15ドルで1時間の全身施術で、大満足です。

その後『地球の歩き方』にもおすすめされていたレストランで、野菜炒めと、赤飯のようなのをいただきました。



クメール料理は辛すぎず、薬味もきつくなく、日本人の口に合いやすいものが多いと思います。

首都であるプノンペンの発展、古都であるシェムリアップの歴史を感じられ、カンボジアを堪能できました。アクシデントでシェムリアップに行けなかったゼミ生もいましたが、いつか再チャレンジしてほしいです。
またカンボジアに行きたいと思いながら、このブログを書いています。普通の海外旅行では得られない知識や現実を知ることができました。
来年度以降も海外インゼミを継続させたいと思います。

(アクシデントでシェムリアップに行けなかったゼミ生より)
 8日、プノンペン到着直後にバスでシェムリアップに向かおうとしました。バスには乗車できたのですが、プノンペンとシェムリアップのちょうど間の地点でバスが故障し、代わりのバスが来るのは3時間後だ、と言われました。そうなると、入場時間の都合上アンコールワット見学は絶望的。我々はプノンペンに戻ろうと、休憩所に来た他のバスに声をかけたり、バス会社に電話したりするも、英語がなかなか伝わらず。その中で、偶然居合わせた英語もクメール語も堪能な方の助けを借りたりします。結局、シェムリアップからプノンペンへ向かう寝台バスに、たまたま空きがあったのでそれに乗せていただき、プノンペンへ戻ることができました。バス会社や運転手とのやりとりをやってくれた一緒にいたゼミ生、力を貸していただいた方、乗せていただいた運転手の方には心から感謝申し上げます。
さて、我々はリベンジをしなければなりません。アンコールワットに行くまでは死ねません。必ず、リベンジを果たします。

おわり