過去の研究内容 2004〜2012年度
(1)研究目的
(2)期待される成果
過去に受けた補助金・助成金一覧
その他リンク
過去の研究内容 2004年〜2012年度 (研究目的:英語ver)
(1) 目的
この研究は、グローバル化したシンジケート・ローンとローカルな法的責任を架橋し、発行市場から流通市場までを適切に規律するために、
あるべき契約書のモデルを提案することを目的とする。
日本の法はグローバルな取引に対応するには未解明な部分が多く、国際ローン契約書を大幅に取り入れた国内向けシンジケート・ローン契約書例においても、本来なら法で補充されるべき隙間が不安定なまま残されている。
契約書と法が、グローバルな取引に対応し切れていないのである。契約書例に対する注釈も、この隙間を埋め切れていない。
この研究は以上のようなグローバル取引と契約書・法の隙間を埋めようとするものである。
(2) 期待される成果
以上のような研究から、次のような成果が期待される。
@法と契約の合理的な役割分担が明らかとなり、社債法などに含まれる強行規定や監督規制の妥当性を検証できる。
A現在推奨されている標準契約に対して、金融機関以外の利益を考慮した代替案を提示することによって、
金融機関との交渉力・情報格差を減少することが可能となる。
B契約書モデルは、他の契約書の解釈の参考になるとともに、個別的な契約書の作成が容易となる。
C最終成果である契約書モデルを作成することによって、グローバル化した取引とローカルな法との間の距離を縮めることが大いに期待される。
過去に受けた補助金・助成金一覧
【シ・ローン科研】
正式名称:「グローバルなシンジケートローンの規律の相互作用・補完の研究−
取引実態・契約書・法」
研究代表者:森下哲朗
研究期間:2013年度〜2016年度
助成:科学研究費(基盤研究(A))
【全銀財団シ・ローン研究会】
正式名称:「シンジケートローンに関する理論と実践の融合的研究」
研究代表者:森下哲朗
研究期間:2012年度
助成:公益財団法人全国銀行学術研究振興財団学術研究助成事業
※2013年1月、シンジケートローン取引に関する実態等の把握のため全国銀行協
会正会員・準会員のうち171行へアンケート調査を実施。現在集計中。
【シ・ローン科研】
正式名称:「金融取引のグローバル化とローカルな法的責任−モデル契約書による架橋の試み」
研究代表者:野村 美明
研究期間:2007年度〜2010年度
助成:科学研究費(基盤研究(A))
【国際金融科研】
正式名称:「国際金融契約における債権の集団的処理と準拠法」
研究代表者:野村 美明
研究期間:2004年度〜2006年度
助成:科学研究費(基盤研究(B)(1))
【シンジケートローン研究会】
正式名称:「プライマリー・マーケットにおけるシンジケート・ローンの法理論」
研究代表者:小塚 荘一郎
研究期間:2004年3月〜2005年3月
助成:全国銀行学術研究振興財団