大阪大学大学院 国際公共政策研究科 床谷文雄



石角 勉(イシカド ツトム)  2008年3月 博士前期課程修了

【学歴】
立命館大学法学部卒業・学士(法学)

【研究分野・テーマ】
「少子化時代における家族政策、税制・年金などの社会保障政策」
法学を基本としながら、特に税制・年金に関しては、経済学による実証分析を取り入れることで、少子化社会・人口減少社会の到来による問題、例えば少子化そのものの解消や少子化における女性労働力の活用などに対して法制度や経済制度は何をできるのかを研究したいと思います。

【論文】
 学士論文「憲法24条と民法(家族法)の関係-いわゆる『家族条項』構想に関する一考察-」が、『立命館法学 学生論集』 第52号37~63頁(2006年)に掲載されています。
(要旨) 近年の少子化や離婚の増加などによる「家族の崩壊」といわれる現象は、個人主義が利己主義化した結果であるなどとして、個人主義を尊重する憲法の規定(憲法24条)の見直しなどが主張されるようになりました。そこで憲法24条や民法の制定過程、戦後の家族政策や社会保障政策を実証的に振り返りながら、現在のそのような主張が憲法24条や民法の趣旨、および少子化や離婚の増加などの「家族の崩壊」といわれる現象の根本的な解決にはならず、かえって進行させる可能性のあるものではないかとの考察を行ったものです。

【その他】
研究テーマと同時に「法と経済学」という分野にも関心があります。最終的には研究テーマに限らず、法的な議論のなかに経済的な視点をも考慮して議論できる、そのような能力を身につけるべく今は経済学の基本を修得中です。